2003年発売のCD紹介

2003年発売 Ballad(バラード)の内容

バラードは2003年2月に発表された、7曲入りのミニアルバム。
六月の雨も収録されていますが、1980年にレコーディングした音源『2020年5月22日発売』の音源とは異なります。

 Vocal:Shige
Chorus & Acoustic guitar:Jin
Piano & E guitar:Jin
Sequence programer:Jin
Sound director:Tai
producer:Jin
Art director & Design:石橋 邦夫(ケイアイ・ブラザーズ・カンパニー)
Cooperation Company:トロピカルギルド(高橋 進)

CDは、琉球ウェブコムさんで販売しております。

 

“究極アルバム発売に”によせて(アルバムから抜粋)

2003年の冬。むーちびーさに震える頃に、心暖まる一足遅れのお年玉(CD)が僕の所に届いた。何と二十数年前、沖縄で一世を風靡し僅か2年で解散したはずの「沖縄、伝説のフォークデュオ」の“デモ”と書いたCDである。
ジャケットにはやけに細身の二人のシルエットが映し出され “究極”という文字が踊っている。「まさか」と、一瞬目を疑いつつも、CDディスクをプレーヤーで聴いてみると、何とあの懐かしいボーカルとコーラスの音色が僕の鼓膜を振るわせた。
♪~思えばこうなることなどわかっていた筈・・・♪
何と、紛れも無く、あの“究極”のサウンドではないか。
懐かしさで涙があふれ、次第に昔のあの光景がよみがえった・・・。

“究極”とは、1979年の暑い夏、コカコーラー・ボトラーズ主催の第3回「フレッシュサウンズコンテスト沖縄大会」に、当時高校三年生という若年でありながら、並み居る強豪や先輩達を押しのけて優勝し、続いて西日本ブロック大会・全国大会へと勝ち進み、見事全国4千グループの中からグランプリを獲得した、高校生フォーク・デュオである。

当時18歳のシャイな少年二人は、時には美しいメロディーを奏で、ある時はパワフルなブルースで多くの人を魅了した。荒削りながらも無限の可能性を秘めた二人は待望の全国メジャーデビューを果たすも、残念なことにフォークソングの衰退という時代の流れには逆らえず、録音済みだったファーストアルバムすら全国発売に至らず、程なくして解散を余儀なくされたのだ。

その後、Shigeは沖縄で音楽活動を行い、またJinは上京し、二人ともにまったく違った道を歩み始めたのだが、当時、「彼らのあの歌声を二度と聴けないのではないか」と残念さを覚えたのは、決して僕だけでは無かったはず。

が・・・しかし、このたびこの二人が「臨時的」「一時的」とはいえ、このCDで復活したのだ。あのモルビー解散ライブから二十有余年も経て、「時間」がこの二人を再会に至らしめたのだ・・・。この事は、二人の友人であり、かつファンでもある僕にとってこの上ない喜びである。
しかも当時とは比べられないほどに味わいある歌を唄うShige。また今回アレンジャー及び総合プロデューサー。またシンセサイザー奏者として実力を発揮したJin。当時とスタイルは違えども二人の奏でるサウンドはやはり“究極”そのもの。ただ感動の一言である。

中でも、このアルバムに収録されている「卒業~君よいつまでも~」は、1980年当時、“究極”ライブでは決まってエンディングに歌っていた曲であり2枚目のシングルレコード(当時はドーナッツ盤)になると聞いていたが解散したためにそれもならず、何と、こんなに長い時間を待たせた挙句、素晴らしいサウンドを発表するところなどは、まことに憎い話だ。
もしや“究極”はあと5年先、いや15年後、またファンを待たせた挙句に突如として素晴らしいアルバムを発表するかもしれない。そう思えばこそ、このアルバムの貴重さを感じてやまない。

最後に・・・
「拝啓」究極・・・。
「さよなら」究極・・・。
そして「有難う」究極・・・・。

平成15年1月、むーちびーさの寒い日
仲里あつお
(シーラカンス、FMタマン・パーソナリティー)

“究極”アルバム発売に寄せて、シゲのコメント『CDジャケットより』

“究極”『六月の雨』
この響きには、僕自身とても感慨深いものがあります。
もう20年以上も昔の話になりますが“究極”というグループは、高校2年生の時、同級生であるJinと僕の2人で組んだデュオユニットです。

また“六月の雨”という曲は“究極”としては3番目に作ったオリジナル曲であり、当時コカコーラボトラーズが主催する第3回フレッシュサウンズコンテスト全国大会にてグランプリを獲得して正式にメジャーデビューを果たした楽曲です。その直後、20歳にも満たない僕ら“究極”は、この曲を掲げて熱い青春時代を駆け抜けたことは言うまでもありません。
残念ながら“究極”は、デビューより僅か2年にして解散してしまいましたが、それでも“六月の雨”という楽曲と“究極”というグループ名は、常に僕の一歩先を歩きながら、良い時も悪い時も必ずまとわりついて来ました。そして今現在でも・・・。

“究極”を解散してからというもの・・・。
僕自身は荒れた時期が続き、いったい自分が何を求めているのかさえわからなくなった事もありました。ある時はロックシンガーとして、またあるときはブルースシンガーとして歌いつづけてきましたが、20年という歳月を巡りめぐって、今に辿り着いてみると、不思議にもそこには“究極”時代に作った楽曲を心地よく歌っている自分がおりました。・・音楽に携わる僕にとって、“究極”は、暖かい生まれ故郷かMy Homeのどちらかなのでしょうね、きっと・・。

当初、このCDは僕のソロアルバムとして発表する計画でしたが・・。
CD製作にあたり、アコースティックのクオリティさを再現できる音楽プロデューサーを探していた所、22年前“究極”で同じ釜の飯を食った相棒Jinと不思議な経緯で再会し、彼がトータルプロデュースを担当することになったのです。このことにより、僕自身、昔のあの“究極時代”を懐古しつつ、また新鮮な気持ちでレコーディングを進める事が出来、とても満足しています。

そして全ての音を録り終え、仕上がった音を聞いてみると、そこには“究極”にしか出し得ない個性と感性が凝縮されており、僕自身、デュオユニット“究極”の音に懐かしさと魅力を覚え、今回だけは、僕のわがままを押し通したうえで、“究極”の臨時アルバムという形のCD発売に踏み切らせて貰いました。

最後に・・・。
このアルバムが完成したいま、僕の心に湧き上がってくる想いは、ファンの皆様や僕に関わった多くの仲間達に対する『感謝の気持ち』だけです。今ここに、この紙面を借りて皆様に一言お礼を申し上げます。
『20年間“究極”の「六月の雨」を忘れずにリクエストを寄せてくださったファンの皆様。またこのCDをいま手にしてくださっている皆様。そして多くの仲間達。本当に有難うございました。そしてこれからも元“究極”のShigeを宜しくお願い致します・・』

 

Special Thanks
Time、ココペリ、ふきのとう、Mods、Gibson、Bフラット、ムジカ、エスペランサ、G7、Groove、鳩坊、他たくさんのライブハウスの皆さん。そしてタマンの皆さん。また僕を支えてくれた宮城君、高橋さん、砂川さん、てるぼー、よしふささん&あつおさん、Yamako、Ya-su(BackBeat)、泰河ノモさん、コージ、そして、ライブに来てくれた皆さん、本当に有難うございました。心より感謝しています。

最後になりましたが、今回僕の音楽プロデュース&シーケンスプログラマーを勤めてくれた相棒Jinへ
「また機会があれば暖かい音楽を作ろうぜ! 心のこもった俺達の音楽を・・!」

2003年2月
by Shige

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